TIAでの入院基準
cf)ABCD2スコア(エービーシーディースクエアスコア)
・TIAでの入院基準
A(Age):60歳以上なら1点
B(BP):SBP140以上またはDBP90以上で1点
C(Clinical symptom):片麻痺あれば2点、構音障害あれば1点
D(Duration):持続時間が60分以上なら2点、10-59分なら1点、10分未満なら0点
D(DM):糖尿病あれば1点
・4点以上で2日以内の脳梗塞発症リスクが4%なので入院(脳外科病院へ転送する)
・48時間以内の脳梗塞発症率
0-3点:1%
4-5点:4%
6-7点:8%
cf)TIAについて
・TIA後3か月以内に15%が脳梗塞を発症し、半数が48時間以内。
・症状は脳梗塞と同様。
例)「片側の顔面と手足が動かない、しびれる」「片方の目が見えない、物が二重に見える」「言葉が出ない、ろれつが回らない、人の話が理解できない」
・持続時間は10分前後。
・手のしびれのみは頚椎症や肩こり。手と口の両方のしびれがあればTIA。
・失神のみは循環器へ紹介(迷走神経反射や不整脈)。TIAでの失神は稀で、他の神経症状を伴う。失神がないからといってTIAを否定するのは大間違い!!
・過去にけいれんの既往がないか。あれば神経内科へ紹介。
・非心原性TIAの発症48時間以内はアスピリン160-300mg。発症予防はアスピリン75-150mgかクロピドグレル75mg(なければシロスタゾール200mg、チクロピジン200mg)。
・非弁膜症性の心原性TIAではワーファリン。70歳未満はPTINR2.0-3.0、70歳以上は1.6-2.6。
・頸動脈狭窄が70%以上ある場合はCEA(脳外科紹介)。50%未満ではCEA適応外。
・禁煙、適切な体重維持と運動。飲酒は適量であれば良い。
0 件のコメント:
コメントを投稿