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2014年9月26日金曜日

胃癌のABC検診

☆胃癌のABC検診
・H.ピロリ抗体価(HP)とペプシノーゲン法(PG)により採血だけで胃癌リスクをスクリーニングする。
・A群:HP-/PG-、B群:HP+/PG-、C群:HP+/PG+、D群:HP-/PG+(D群はピロリ菌が生存できないほど萎縮性胃炎が進行)
・胃癌発生率:A群:年率0%、B群:年率0.1%、C群:年率0.2%、D群:年率1.25%
・ピロリ除菌療法、上部内視鏡はB群以上で必要(D群での除菌は内視鏡所見、UBT、便中抗原から判断)。
・ペプシノーゲンI(PG-I)は胃底腺から分泌、PG-IIは胃全体から分泌される。胃炎ではPG-I、PG-IIともに血中に逸脱するが、ピロリ感染では胃底腺が減少するのでPG-I/PG-IIは低下する。除菌してもすぐにPG-I/PG-IIは上昇しないことに注意。
・PG-I/PG-IIが3以下で陽性(1+)とする。PG-I 50ng/ml以下かつPG-I/PG-II 3以下を(2+)、PG-I 30ng/ml以下かつPG-I/PG-II 2以下を(3+)の判定とする。
・Hピロリ抗体価10U/ml以上を陽性とするが、3U/ml以上10U/ml未満は陰性高値でUBTや便中抗原を検査し陽性であれば現感染とする。
・HP抗体価が陰性(陰性高値でない)でも萎縮性胃炎が進んでいる可能性(D群)もあるが、その確率は0.1%程度と見られている。∴HP抗体価は99.9%は正しい。
・しかし、Hピロリ抗体価が3以下でも胃癌リスクなしとは判定できず、結局GFが必要になる。

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