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2014年9月17日水曜日

敗血症性ショック

<敗血症性ショック>
☆EDGT
 ①ルート2本とってラクテック500ml×4全開
  ②その後は120ml/hr程度に留め、血圧上昇しないなら昇圧剤を使う
 ③血培/痰培/尿培とってチエナム点滴
  ④平均血圧60mmHg切れば、ノルアドレナリン1mg/1mL 3Aを生食50mlに溶いて2ml/hrから開始。もしくは、ドパミン5γ(体重50kgで5ml/hr)以上、ドブタミン3γ(体重50kgで3ml/hr)以上。
  ⑤HES500mlや腎機能低下あるときはアルブミナー25%50ml 5Vを全開で投与。
☆ルートが細くて急速投与できないときは、輸液バッグを持ち上げてポンピングする。
☆必ず500ml~1L入れても昇圧しないことを確認してから昇圧剤を使う。Volumeが足りない場合は補液だけで昇圧する。
☆pitting edemaありやIVC正常のときに、なんとなく輸液しないこと。1-2L入れて血圧上がらなければDOA5γやDOB3γから開始する。
☆ノルアドレナリンは末梢ルートからは投与しない。原則CVから。
☆メイロン(1mEq/1mL)はBEの10倍まで急速静注して良い。
cf)ショック時に使うのは乳酸リンゲルか生食か
 ・乳酸は肝臓で代謝されてブドウ糖になるため、肝不全では乳酸アシドーシスになりやすい。
 ・乳酸リンゲルに含まれるのは乳酸ではなく、乳酸イオンであり、それ自体はアルカリ性。
 ・ショックでは嫌気性代謝が進み、乳酸アシドーシスになっている(pH↓BE↓Lactate↑HCO3↑)。
 ・乳酸NaはpH調節機能もあり、ショックから立ち直れば、すぐに乳酸は代謝される。
 ・生理食塩水にはpH調節機能がない。
 ・生理食塩水は大量投与で乳酸リンゲルよりアシドーシスになりやすい。
 ・アセテートリンゲルは肝臓と筋肉で代謝、乳酸リンゲルは肝臓だけで代謝。
 ・アシドーシス時の大量投与はアセテートリンゲルが最も良い。

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