<尿管結石>
☆できればCTとって、①AAAがないか、②腎臓周囲の毛羽立ちがないか確認すること。
☆稀に帯状疱疹のこともあり。水疱に先行して痛みが出ることがある。
☆肉眼的血尿の場合はワーファリン内服中でないか聞く事(同時に消化管出血もチェック)。尿道カテーテル留置し、生食で膀胱洗浄する。止まらなければ造影CT。
☆腰に返し手+既往歴+エコーで水腎症⇒すぐにボル坐を挿肛し、落ち着かせてから尿検査で感染(尿中WBC5個/HPF以上)ないか見る。
☆尿管結石でも2割は尿潜血なし。
☆CVA-tないことも多い。膀胱近くまで降りてきたら右or左下腹部痛と訴えることが多い。
☆90%はXpで写るが、CTでは必ず写る(5mmスライスで2mmなら写らないこともあるが…)→腎盂の拡張があって、石より上の尿管が拡張し、下が虚脱していればその石が狭窄の原因となる。
☆中年男性、高血圧既往、喫煙歴ありで尿潜血陽性ならAAAを腹部CTで否定をする。
☆AfありでCVA-t陽性で尿潜血陽性なら腎梗塞を腹部造影CTで否定する。
☆ESWLは8㎜以上の時。8㎜以上は泌尿器科受診を指示。
☆ロキソニン1錠、ムコスタ1錠を疼痛時頓用で処方、無効時はボルタレン(ジクロフェナクNa)座薬25㎎5回分(1日2回まで)を処方。
☆ボルタレン坐薬無効時はソセゴン1A筋注すると良い(ルートをとってない時)。レペタン坐薬はいまいち。
☆ソセゴン使ったときは車の運転はNG。
☆再発5年以内に60%、石が落ちているなら「心配なら泌尿器科受診を」、腎臓内結石なら「泌尿器科受診を」、茶こしで尿をこしとって石を泌尿器科に持って来れば、代謝異常が見つかることがあると。
☆食事は塩分と肉類は避ける(塩分は尿Ca再吸収阻害、肉類は腸管からのシュウ酸吸収促進)、水は2L以上で再発率半減。Ca制限しても骨溶かすからダメ。
☆sepsisになってたら泌尿器科call。
☆泌尿器科的処置はESWL/経尿道的破砕術/対処療法的にWJカテーテル留置など。
★実際には、腰に返し手と片側腰痛or右/左下腹部痛あればすぐに尿検査し、尿潜血陽性なら腹部CTをとって石の大きさを確認し、8mm以下ならボルタレン坐薬50mgを疼痛時頓用で処方し、自然排石を待ってもらう。8mm以上なら翌日泌尿器か受診を指示。尿中白血球陽性ならクラビット100mg5錠分1を処方し帰宅。全身状態不良、SIRS所見陽性、CRP2桁、WBC15000以上なら入院(数値はあくまで目安)。
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