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2014年9月17日水曜日

髄膜炎

<髄膜炎>
☆疑わしい頭痛+発熱+項部硬直はまず採血。意識清明でCRP正常ならあまり考えなくて良い。
☆乳幼児の発熱、意識障害、痙攣は髄膜炎を考えるが、Hibと肺炎球菌(PCV13)接種歴あればまず細菌性髄膜炎は否定的。
☆抗血小板薬単剤なら腰椎穿刺しても良い。2剤以上や抗凝固療法中はしない(脳外科や神経内科consult)。
☆若年者の項部硬直はやはり腰椎穿刺を躊躇しない事。
☆腰椎穿刺での出血は、硬膜外腔にある静脈叢からのもの。出血による巨大硬膜外血腫とそれに伴う脊髄神経圧迫を起こす。
☆髄液所見が正常でもヘルペス脳炎は否定できない。
☆髄膜炎の治療はステロイドから投与開始し、4剤投与する。
  ・オルガドロン3.8㎎1ml 2Aを生食50mlに溶いて30分かけて1日4回
  ・セフィローム1g(CTRX,ロセフィン)2瓶を生食50mlに溶いて30分かけて1日2回
  ・バンコマイシン0.5g1瓶を生食50mlに溶いて60分かけて(急速静注するとred neck syndrome)1日4回
  ・アシクロビル250㎎(ゾビラックス)2Aを生食50mlに溶いて30分かけて1日3回
☆無菌性であれば髄液のHSV-IgM,HSV-IgGを測定し、症状が強い時は、細菌性も考慮し、HSV抗体価の結果は時間がかかるのでゾビラックス250mgを生食100mlに溶いて1時間で投与を1日3回、ロセフィン1gを生食100mlに溶いて30分で投与を1日2回、グリセレブ200mlを1時間で投与を1日2回、ソルメルコート500mg,ラニチジン100mgを生食100mlに溶いて30分で投与を1日1回を行う。

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