<痙攣>
★まず止める。呼吸停止に備えてバッグバルブマスクを用意してから、ホリゾン(ジアゼパム)10mg/2mlを0.5Aを点滴ライン側管からショットで投与する。痙攣が止まるまで2回まで繰り返す。1時間様子みて止まらないならもう0.5A。
☆止まったら、再発予防にアレビアチン(フェニトイン)250mg/5mL1Aを生食100mlに溶いて30分で投与する。
☆癲癇は2回目の痙攣発作時に言う。初回痙攣は癲癇と言わないこと。
☆老人初発の多くは、Alzheimerに合併する老人性癲癇(症候性癲癇の1つ)。
☆麻痺のない共同偏視は脳梗塞後の症候性癲癇の可能性あり。
☆いびき様呼吸で、乳酸アシドーシスあれば痙攣を起こしている可能性がある。
☆中年初発では、脳腫瘍、AVMなどを考慮し、頭部CTを行う。
☆若年者の癲癇は熱性痙攣の既往や癲癇の家族歴、頭部外傷歴を聞くこと。
☆他にアルコール離脱(osmを測定する)、低血糖、高血糖、尿毒症(BUN/Cr)、陳旧性脳出血/脳梗塞病変による牽引、低Na、低Mg、低Ca、甲状腺機能↑↓、低酸素、SAH、脳炎、脳卒中、薬物中毒の痙攣(乳酸アシドーシスあれば三環系抗うつ薬を疑う)。
☆痙攣ではCPKが300-2000程度、軽度の乳酸アシドーシスあり。
☆癲癇(2回目の痙攣)なら車の運転は2年間禁止。
☆入院させて、デパゲンR(バルプロ酸の徐方剤)800㎎分2朝夕食後を投与する。服用できないなら、アレビアチン(フェニトイン)250mg/5mL1Aを生食100mlに溶いて1日3回から開始。
☆有効血中濃度:カルバマゼピン4-12μg/ml、バルプロ酸50-100μg/ml。意識レベル低下あれば採血し、減量する(頭部CTやMRIは必要)。
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