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2014年9月17日水曜日

動悸

<動悸>
☆多くはPSVTかAf tachycardia(rapid Af)。どちらもワソラン5mg/2mL 1Aを生食50mlに溶いて15分で投与。もしくはモニター波形を見ながら、ワソラン1Aを生食に溶いて20mlにしたものを5分かけて投与する。
☆rapidAfではPVCが連発することがあるので、その場合は心エコーもすること。
☆心電図の読み方
  ・wideQRS,RR間隔不整,P波なし⇒心室内変行伝導を伴ったAf tachycardia(rapid Af)。
 ・wideQRS,RR間隔一定,P波なし⇒心室内変行伝導を伴ったPSVTか脈ありVTかrapid Af
 ・narrowQRS,RR間隔不整,P波なし⇒rapid Af
 ・narrowQRS,RR間隔一定,P波なし⇒PSVT(QRS直後に逆行性P波あればPVNRT)
 ・narrowQRS,RR間隔不整,P波あり⇒PAC多発
 ・narrowQRS,RR間隔一定,P波あり⇒洞性頻脈
☆PSVTは心室内変行伝導を伴うとVT様に見えることあるので、アデホス投与で診断的治療。
☆Afにアデホスは無効。アデホスは副伝導路を抑制するので、心房内のmicro re-entryが原因であるAfには無効である。
☆PSVTには、除細動とアンビューバッグを準備して、ラクテック点滴、冷蔵庫のアデホスLコーワ1A2mlを半減期が10秒なので、点滴ラインから急速静注し生食50mlで押し込む。妊婦にもOK。
☆Afには、
 ①ワソラン(Ca拮抗薬、ベラパミル)1Aを生食50mlに溶いて15分で静注(生食10mlに溶いて1/4Aずつi.v.も可)
 ②シベノール(Ⅰa群)1Aを生食50mlに溶いて5分で静注
 ③ジゴシン1Aを生食50mlに溶いて30分で静注(正常時の波形を確認しδ波がないことを確認すること)
 ④心エコーで心内血栓がないことを確認してから電気的除細動50J>100J(意識あるのでドロミカム1Aを生食で溶いて10mlにしたものを2mlずつi.v./プロポフォール200㎎20mlを5mlずつi.v.)
☆脈ありVTは、心エコーや採血にてACSやHOCMないかチェック。基本は循環器call。
 ①シンビット50㎎1Vを生食20mlに溶いて5mlを5分かけて、その後5ml/hr。
 ②ミダゾラム10㎎2ml 1A(ドロミカム)を生食5ml 2Aに溶いて2mlずつ投与し、鎮静してからDC150J-200J。ドロミカムによる血圧低下に対してはノルアドレナリン1Aを生食20mlに溶いて3ml/hrから投与。
☆DCには1相性と2相性がある。必ず確認を。2相性は200J程度までしか目盛がない。

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