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2014年9月17日水曜日

脂質異常

<脂質異常>
・努力目標は、LDL160未満、HDL40以上、TG150未満。冠動脈疾患がある場合はLDL100未満、DM、CKD、非心原性脳梗塞、末梢動脈疾患(PAD)がある場合はLDL120未満とする。
・LDLはFriedewaldの式、LDL=TC-HDL-TG/5から計算する。TGが400以上の場合や食後採血では、この式は使わずに、nonHDL=TC-HDLで代用する。
・nonHDLの努力目標は、冠動脈疾患がある場合は130未満、DM、CKD、非心原性脳梗塞、末梢動脈疾患(PAD)がある場合はLDL150未満とする。
・生活習慣の改善
①禁煙する。受動喫煙を回避する。
②標準体重を維持する。
③肉の脂身、乳製品、卵、トランス脂肪酸が多い菓子類、植物油の過剰摂取を抑える。
④野菜、果物、未精製穀類、海藻、魚、大豆製品の摂取を増やす。
⑤6g/日未満に塩分制限する。
⑥アルコールの過剰摂取を控える(純アルコールで25g/日以下)
⑦有酸素運動を1日30分、週6日以上行う。有酸素運動はウォーキング、社交ダンス、水泳、サイクリングなど。
・薬物療法の注意点
①シンバスタチン、アトルバスタチンはチトクロームP450 3A4で代謝されるので、グレープフルーツを控える。
②陰イオン交換樹脂(クエストラン、コレバイン)は併用薬剤の吸収障害や脂溶性ビタミンの欠乏に注意。
③妊娠中はスタチンやフィブラートの投与は禁忌。
④高LDL、低HDLにはスタチン、陰イオン交換樹脂、小腸コレステロールトランスポーター阻害薬、高TGにはフィブラート系、ニコチン酸誘導体、多価不飽和脂肪酸を使う。
⑤スタチン製剤の横紋筋融解症(筋肉痛や脱力)、小腸コレステロールトランスポーター阻害薬の肝障害、CK上昇、フィブラート系の横紋筋融解症、ニコチン酸誘導体の顔面紅潮や頭痛、プロブコールのQT延長、多価飽和脂肪酸の出血傾向や発疹といった副作用に注意。

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