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2014年9月17日水曜日

裂創/切創

<裂創/切創>
☆創傷処置
  ①麻酔してから水道水で洗浄
  ②テープで寄せてワセリン塗布する。もしくは縫合
  ③縫合
   ・1%キシロカイン(極量0.7ml/kg)を創内に麻酔
   ・陰圧にして静注になっていないか確認
   ・4-0ナイロン等でマットレス縫合か単縫合
   ・顔面などは6-0ナイロン
   ・創部が濡れないようにそのままにして2日後受診を指示
   ・1週間後に抜糸(関節など緊張かかる部位は10日)
   ・抗生剤はオーグメンチン250mg4錠分4を5日分など
   ・痛み強いならカロナールを処方
   ・口腔内など粘膜面は4-0polysorbで縫わないとちくちくするので注意
☆キシロカインアレルギーの局所麻酔はマーカイン0.25%50mg/20mlを5mlほど使う。
☆指の切創は浸潤麻酔ではなく指の根本を伝達麻酔しないと痛い(伝達麻酔も浸潤麻酔も局所麻酔の1種)。指の根元の片側にブルー針で深く刺して2ml、針を浅くして2mlもう一方にも同様。
☆小児の指の切創はステーリー固定でもOK。
☆頭の創はステープラー固定でもOK。
☆顎の裂創はテープで寄せてデュオアクティブで固定してもOK。
☆深い場合は、麻酔の前にまず神経損傷ないかチェック。
☆創が大きく深い時は、深いところまで清潔手袋で指を入れて生食で洗浄し、皮膚が残っていない場合も寄せて閉鎖する(デブリしてマットレス必須、ペンローズ/サランラップ/ナイロン糸(シルク等の縒り糸はだめ)も留置する→皮膚に1針縫い付けると良い)。
☆動物咬傷など汚染創なら麻酔後、歯ブラシでデブリ、open woundのまま破傷風トキソイド(ハトキ)を受傷時/1M後/1年後に筋注(中学生までならDPTワクチンをしているなら必須ではない)。抗生剤はオーグメンチン250mg4錠分4を5日分処方し、毎日外来で洗浄する。
☆ハトキは3回打たないと意味がない!!1回だけでは無駄!!3回打てば4-10年は免疫効果、25-30年は免疫記憶があり1回の注射でブースター効果あり。
☆挫滅創は、待合でキシロカインゼリーを塗布してサランラップして麻酔してから、十分に洗浄して薄くワセリンを塗布しカルトスタットを充填し、包帯固定。2日後受診を指示。
☆静脈瘤による出血は鎮子固定もしておく。必要なら縫合も。
☆手掌の裂創、切創はマットレスで深く縫合すると、腱をひっかけることがあるのでできるだけ単縫合にする。
☆指先の裂創では必要なら爪に針を通して縫合してもよい。
☆剥離創は皮下が露出しているなら寄せて縫合し、浅いのであれば洗浄しデュアオアクティブCGFをそのまま貼る。
☆下腿の裂創は創面を合わせるには引っ張らないといけないので、介助してもらって2-0や3-0ナイロンでマットレス縫合を行う。

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