cf)胸部大動脈解離の除外
①CXRで上縦隔の拡大(8cm以上)
②血圧の左右差
③移動する背部痛
3項目全てが除外されれば大動脈解離がある可能性は7%
・CXRで大動脈外縁と石灰化の距離が6mm以上であれば解離を疑う
・大動脈解離の99%以上でD-dimer0.5μg/ml以上になる(感度99%以上)
・ただし、D-dimerが0.5μg/ml以下でも半分は大動脈解離の可能性がある(特異度は50%弱)
注)胸部大動脈解離、腹部大動脈瘤、肺塞栓を除外する一番は造影CT。しかし腎障害がある場合は、検査前に300ml(心不全あるときは150ml)生食をボーラス投与し、検査後は1ml/kg/hrで12時間生食投与。造影剤は50-100mlにする(ヨード含有量が300mg/dlの造影剤の場合)
この記事の感度・特異度の解釈が間違っていると思うのですがいかがでしょうか。
返信削除「D-dimerが0.5μg/ml以下でも半分は大動脈解離の可能性がある(特異度は50%弱)」とありますが、特異度50%というのは「大動脈解離がない人でもD-dimer<0.5μg/mlとなる人は50%」つまりD-Dimer高値でも大動脈解離とは限らないという意味です。
また、感度99%以上とは対偶を取ると「D-Dimer<0.5μg/mlであれば大動脈解離である可能性は1%未満」となり、D-Dimer低値であれば大動脈解離はほぼ否定できるという意味です。
ご指摘、ありがとうございます!参考になります。
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